セミナー企画書や資料の書き方!とにかくシンプルに構成を作るコツは?
セミナーの企画書や資料を作ってくれ!となった時、「無茶ぶりな。何をすればいいんだ?」となりませんか?
以前の私も同じ悩みでした。
いきなりパワーポイントでスライドを作ろうとすると真っ白になるし、作ったもののイマイチなんてことも。
上手くいかないのは、最初に設計図を作らないからです。建物を建てるときと同じです。セミナー企画書や資料をシンプルな構成で作るコツをまとめました。
こんなお悩みがあれば、ぜひ読み進めてください。
- セミナーを企画しようにも何からやっていいか分からない
- セミナーを開催してもいまいち盛り上がらない
- セミナーのアイデアが出てくるけど、上手くまとめられない
セミナーの構成
セミナーの構成は3段階で作られます。
このパターンが王道だと思ってやってみてください。
- 企画を練る
- 構成を練る
- 演出を入れる(上級者向け)
全部やってもOKですが、初心者は①企画を練ると②構成を練るで十分です。
(1)企画を練る
企画を練ることができると、セミナーのゴールが明確になります。
期待はずれにならず的外れにならないセミナーに仕上げることが出来ます。
(2)構成を練る
構成を練ることができると、セミナーの内容を満足します。
(3)演出を入れる(上級者向け)
上級者編です。演出を入れることができれば、参加者が学んだ内容をすぐに行動できるようになります。
(1)企画を練る
(a)ゴールを設計するパート
企画を練るとは企画書を書くことです。企画書がなければセミナーもただの思いつきでぼやっとした印象になってしまいます。
まず最初に企画の意図やゴール設定を行います。
ゴールを設計するパートでは、
- テーマ(何について語るのか?)を作る
- メッセージ(本当に何を伝えたいのか?)を作る
- アクション(行動して欲しいこと)を作る
を行います。
①テーマ(何について語るのか?)を作る
テーマでは、漠然としていますので、「何について語ろうかな?」程度でOKです。思いつきでセミナーを企画すると、「何について語るのか?」からスタートします。
例えると
「優秀な社員を辞めさせないためのセミナー」みたいな感じです。
②メッセージ(本当に何を伝えたいのか?)を作る
テーマが決まったら、次はメッセージです。さきほどのテーマをさらに掘り下げていきます。
方法はブレインストーミングを使ってもOKです。
ノートやパソコンに要素を書き出していく中で、何を伝えたいんだろうか?を問いていきます。
仮に5〜10個の要素を書き出していきます。
↓
本当に伝えたいことは何か?を導く
さきほどの「優秀な社員を辞めさせないためのセミナー」の構成に例え例を出していきます。
「優秀な社員を辞めさせないためのセミナー」の要素の例
仮に5〜10個の要素を書き出していきます。
- なぜ人は会社をやめるのか?
- 人が会社を辞めるタイミング
- 給与、福利厚生、業務時間の関係
- 人間関係やコミュニケーション
- チャレンジ出来ない職場環境
次に「本当に伝えたいことは何か?」を探っていきます。
コツは、全体に共通するメッセージを探すことです。
- 人が辞める前にサインを出している。部下の様子に異変に気づくこと
のようなものが出てきます。
③アクション(行動して欲しいこと)を作る
ここでは受講生にセミナー後にして欲しい行動のことです。
本当に伝えたいことは、「人が辞める前にサインを出している。部下の様子に異変に気づくこと」でした。
だからどうなの?となるので、行動して欲しいことを導きます。
「優秀な社員を辞めさせないためのセミナー」の「行動して欲しいこと」の例
- 相談や仕事をしやすい職場環境を作るためにコミュニケーションを積極的に取る
以上までが(a)ゴールを設計するでした。ここまでがセミナーの5割の部分です。後、もう一息です!
(b)意欲を掻き立てるパート
このパートでは、セミナー参加者には目的意識を持って、セミナーへの意欲を高めてもらうことが必要です。
- 学びの目的を伝える
- なぜ学ぶのか?
これはセミナーの案内文に書く内容です。目的がなく意欲が低いまま参加してもらうとセミナーは失敗します。
「優秀な社員を辞めさせないためのセミナー」の例
- 学びの目的は、「優秀な社員を辞めさせないための方法を学びます。」
- なぜ学ぶのかは、「せっかく育てたのに前触れもなく辞めることがあります。」
これらを伝えることで、「学ぼう」という姿勢を作ることができます。
(c)参加者が楽しめる仕組みパート
次に、楽しく参加できる仕組みを作るパートです。
ここでは、一方通行ならなたいめに退屈にならないためにするものです。
伝え方と言っても、3つの型があるだけです。
- セミナー形式(一方的に話す。途中、質問を投げかける)
- ワークショップ形式(みんなで課題をクリアする)
- 座談会形式(みんなで話し合う)
1つだけでも3つを入れても大丈夫です。楽しいようにアイデアを出してみてください。
(2)構成を練る
セミナーの流れを作っていく構成
次に構成を練っていきます。
- 全体の流れ(目次)
- 用語の定義や解説
難しく考える必要はありません。
先程の例を使えば、とても簡単です。
「優秀な社員を辞めさせないためのセミナー」の目次の例
- なぜ人は会社をやめるのか?
- 人が会社を辞めるタイミング
- 給与、福利厚生、業務時間の関係
- 人間関係やコミュニケーション
- チャレンジ出来ない職場環境
そうです!既に構成の要素を書き出していましたね。後は、この内容を目次化していきます。
「優秀な社員を辞めさせないためのセミナー」の目次化した例
- なぜ人は会社をやめるのか?
- 給与、福利厚生、業務時間の関係
- 人間関係やコミュニケーション
- チャレンジ出来ない職場環境
- 人が会社を辞めるタイミング
また受講者が聞き慣れない専門用語などは、用語の定義や解説するスライドを作ります。
ここでセミナー企画の初級者、中級者の方は終了です。お疲れ様でした!
(3)演出を加える(上級者向け)
続いては上級者向けです。少し難しい内容です。
演出とは、セミナーの内容を立体的に構成する方法
抽象と具体を使って、表現力を上げていく
始まりは抽象度を高く徐々に具体に下げていきます。難易度が高い方法ですが、これが出来るとよりセミナーに引き込むことが出来るようになります。
心理学セミナーの例
始まりは抽象で問いかけます。人はなぜ心に興味を持つのか?
↓
その後に具体で解説する。心理学を使って対人コミュニケーションを豊かにする
マーケティングセミナーの例
始まりは抽象で問いかけます:コンテンツとは何か?コンテンツとは文字、画像、動画で作られています。
↓
その後に具体で解説する:コンテンツの例として、ブログやメルマガなどがあります。
アウトプットの場所を作る
リアルでは、書き出したり話せる場所を作ると効果的です。
- 隣の人とペアになって話す
- お題について考えてノートに書き込む
オンラインのZOOMでも書き出したり話せる場所を作ると効果的です。
- ブレイクアウトルーム
- チャット欄
構造化で説明する
人は何かと比較することで、理解することができます。
- 対比(従来との比較、他社との比較など)
- 時系列(歴史、経緯など)
問いかけと解答
人は問いかけを出したら気になって集中します。
セミナーに「●●とは?」というスライドを出して、その後に問いかけに対する解答を入れましょう。
※問いかけと解答の間が長いと焦らしすぎて聞いている方が理解がしにくくなるので注意しましょう。
問いかけを入れて質問に答えたくなります
質問を投げかけると自分で考えようとします。また他の方も当てられるかもしれないという良い緊張感が流れます。
- 〜さんはどう思いますか?
- 〜とは何だと思いますか?
「優秀な社員を辞めさせないためのセミナー」の例
- 〜さんは、離職と聞いて何を思い浮かべますか??
- 良い離職と悪い離職は何が違うと思いますか?
セミナーの設計図を作ると、スライド作成が鬼早くなる
これらを作り込んでおくと、後はスライドを作るだけです。
会社にあるスライドや今まで作ったスライドを入れていくだけです。
これまでのセミナー企画書の設計図を作る作業は、ノートやスマホのメモで出来きます。
カフェでコーヒーを飲みながら優雅になんてこともできます。
長くなりましたが、①と②でも十分に成果があるセミナーの企画書や資料が作れます。
- 企画を練る
- 構成を練る
是非試してみてください。