WEBやITで変わる不可逆的な世界経済の流れと日本の経済の流れ
日本経済は歴史的な円安や物価高、平均所得の伸び悩みを迎えています。
それは、世界経済がバーチャル化が進んでいるからで、不可逆的な流れが進んでいます。日本もこの流れを受けて、不可逆的な流れになります。
世界経済の流れ
世界経済は、「リアル経済とマネー経済」であったのに対して、「バーチャルを活用した『リアル経済とマネー経済』」に移行しています。
バーチャルの話をする前にリアル経済とマネー経済の説明です。
リアル経済とはマネー経済とは
最初に用語の解説からです。経済は2つの経済から成り立っています。
リアル経済(実物経済)とは
お金とモノを交換するのことです。
マネー経済(金融経済)とは
お金を銀行に預けたり、株式などの金融商品を売買したりするなど、モノを介さずにお金だけが動く経済活動
それがWEBやITを発達したことで、バーチャルを活用した経済に移行してきました。
バーチャルを活用した「リアル経済とマネー経済」
用語の解説をします。
バーチャルを活用した「リアル経済とマネー経済」
リアル経済とマネー経済はITやWEBを使ったバーチャル化によって、実体経済と金融経済を動かす経済のことです。
リモートワークやAIやロボット化により、人が介在しないバーチャル化と、金融経済では、ブロックチェーン技術や電子マネーなどが台頭しています。
AIの上で働く知識サービス産業の従事者とAIの下で働く肉体労働者に分かれてきます。知識サービス産業の従事者は、平均所得が平均所得が2000万円を超え、肉体労働者は平均年収が300万円という世界です。日本のあちらこちらにスラムができているかもしれません。
日本人の価値観が大きく変わった日本経済が変革した出来事
振り返ると4年、8年のサイクルでWEBやITで動きがあり、日本人の価値観が変わっています。
- 1996年:Windosw95の発売によるデジタル化の加速
- Windows95発売の翌年
- オウム事件と阪神大震災の翌年
- 2000年:IT革命とネット社会の始まり
- 3Gの始まりとデジタル化(ADSL)
- PlayStation 2にもDVD視聴機能が搭載される
- 2チャンネルがに人気に
- Googleの台頭
- インターネット・バブル崩壊
- 2008年:金融経済の崩壊と価値観の変革
- リーマンショック
- iPhone 3G発売
- (2009年 Amazonが初めて国内通販売上高で首位。)
- (2010年4Gの始まり)
- 2012年:SNSサービスの本格参入
- 東日本大震災の翌年
- FacebookがIPOを実施
- LINEが台頭する
- アップルの株式時価総額が史上最大に
- 2020年:コロナ禍によるDXの加速
- 5Gの始まり
- 新型コロナウィルスによるロックダウン
- ビットコインの上昇
- リモートワークが普及する
- 2024年
- ???
ここで見られるのはGAFA+Mによる変革です。WEBやITによって世界経済が変わってきました。
AIとロボット活用で人間の仕事がなくなる
Society5.0社会では人は働かなくても良くなる
Society5.0社会では、人の労力を削減して、人間の創造性を発揮するクリエイティブな社会の実現です。つまり創造性がない人は失職に繋がります。
そして、Society4.0ではデータの共有が済んだのに対して、Society5.0ではビックデータを活用して、AIやロボットを使っています。次のような説明がされています。
Society 5.0では、フィジカル空間のセンサーからの膨大な情報がサイバー空間に集積されます。サイバー空間では、このビッグデータを人工知能(AI)が解析し、その解析結果がフィジカル空間の人間に様々な形でフィードバックされます。今までの情報社会では、人間が情報を解析することで価値が生まれてきました。Society 5.0では、膨大なビッグデータを人間の能力を超えたAIが解析し、その結果がロボットなどを通して人間にフィードバックされることで、これまでには出来なかった新たな価値が産業や社会にもたらされることになります。
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/
WEB3が生まれた理由
GAFA+Mはメガ企業がビッグデータ収集して独占することに対抗して、小さいコミュニティを形成することでビッグデータを取るための手法です。
WEB3とは
https://www.ecbeing.net/contents/detail/318
Web3.0とは、「分散型インターネット」と称される次世代のインターネットです。これまでのインターネットでは、GAFAM (Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)と呼ばれる巨大企業などが個人情報や利益を独占していました。ブロックチェーンをはじめとする技術を利用し、情報を分散管理することで、巨大企業による独占からの脱却を目指そうとしているのが、Web3.0です。
グローバリムの反対でナショナリズムのように小さなコミュニティ同士が形成する社会の実現です。どこのコミュニティに所属するか?どのようなサービスを使うか?どのように情報を取得するかが大事になってきます。