ITビジネスの原理から学ぶインターネットの出現で変わる概念
『ITビジネスの原理』に書かれていることから抜粋しました。
誰もが平等に情報発信できる
どうでもいい情報を苦にしないこと、どうでもいいものとして右から左へ受け流すことは非常に重要です。
役に立つかどうかは知らないけれど、とりあえず情報を垂れ流していても怒られない、迷惑じゃないということになると、発信者も心置きなく垂れ流せるわけです。
変な抑止力が働いて、出てきた方がいい情報が隠れてしまうのはつまらない。
しかし、怒られないとなると、まあ出しちゃえということになる。発信力が強まるわけです。
情報が情報としてあるために、このリアクティブな受信技術は不可欠なのです。
不必要な情報から必要な情報まで、
安く仕入れて、高く売るが通用しなくなる
インターネットのビジネスというのは「ユーザを安く仕入れて高く売る」インターネット以前のビジネスは「モノを安く仕入れて高く売る」ものでしたが、インターネットのビジネスというのは「ユーザを安く仕入れて高く売る」ものになりました。
世界中に散在しているユーザを一か所に集めて、そのユーザを金を出しても欲しいと思っている企業や人と結びつける、
マッチングするのが、インターネットのビジネスなのです。
「場所による価値の差」が消滅します。情報が0円に近いコストで、共有されるからです。 時間や場所による価値でビジネスをすることができなくなりました
情報を隠せない
低いとはいえコストをかけてまで発信するのは、発信することにメリット、インセンティブがなければなりません。
逆に言うとメリットがなければ発信しないし、もし発信しないことにメリットがあるのなら、やはり発信しないのです。
インターネットの存在によって、情報を隠しておくことのメリットがなくなってしまったのです。
いくら私が隠しておいても、京都でバスが余っている、東南アジアでバスを欲しがっているという情報は、誰かの手によって発信されてしまいます。
現在では、隠しておくことのメリット、発信しないメリットは劇的に小さくなり、むしろ隠しておくことのデメリット、発信しないことによるデメリットが大きくなりました。
真実と偽の境目が曖昧になる
SNSで、デマ情報が拡散されるのも、インターネットは、本能を増殖する装置です。
インターネットを使うと、文字や画像を認知してから0.3秒で瞬時に物事を判断しています。「見る」または、「見ない」のどちらかです。そして、瞬間的にクリックをします。理性よりも本能に直結しています。
リアルにリアリティを感じなく
仮想現実やVRの拡大により、リアリティがなくなります。ネットのほうが詳しいこともありますし、VRのほうが真実を示していることもでてきます。
時間の概念が変わる
インターネットの最大の特徴は、空間的、時間的な制約がなくなり、情報で世界中が繋がることです。
ネットの発展により、時間の拘束ができなくなります。いつでも勉強や仕事ができます。
映画を見るにも、スマホを触らないということがストレスです。
- テレビ(みんなのデバイス)
- スマホ(セルフデバイス)
今後は、色んな人の言語化の共通化ができなくなり、離れている人同士が繋がる不思議な現象がおきます。
セルフデバイスの発展により、時間の概念が変わっていきます。